セラミックフライパン「セラフィットプレミア」の特長と使い方
セラミックフライパン「セラフィット」が、従来品より焦げ付きにくさ5倍長持ちになって登場した「セラフィットプレミア」。
キッチン用品のイベントでセラフィットを体験後、モニターとしてご提供いただき、約3年経ちましたが、今も焦げ付くことなく快適に使っています。特に20cmフライパンは毎日のように使っています。
以下、セラフィットプレミアをモニターとして使ってみた時のレポートです。ご参考までにどうぞ。
■■■目次■■■
※当記事はアフィリエイトプログラムを利用しています。
スポンサーリンク
セラフィット プレミアの特長
セラフィットは、2014年5月～2016年5月までの2年間で、日本国内でのシリーズ累計販売枚数が400万枚を突破。半年に100万枚のペースで売れていたという人気商品です。
そのセラフィットが2017年7月、新たにセラフィットプレミアとしてリニューアルしました。
従来のセラフィットとどこが違うのかというと、ズバリ、コーティングです。
ダイヤモンドセラミックコーティングで5倍長持ち
セラフィットは人気商品ではあったのですが「購入当初はいいけれど、使い続けるうちにくっつきやすくなった」という声がちらほら聞かれるようになったんですね。使い方にもよるのでしょうが、スベ〜ル期間が短いのは残念なこと。
そこでショップジャパンは考えました。セラミックのなかにダイヤモンドを混ぜ込んだダイヤモンドセラミックコーティングならどうだろうと。
結果、硬度と撥水性を備えたダイヤモンドセラミック層を追加することにより、従来品よりも大幅にくっつきにくくなったんですね。第三者機関による目玉焼き試験で、5倍長持ちという成果を得たそうですよ。
ショップジャパンでも独自にパンケーキ実験を行い、1日90〜100枚を焼き、使用後に洗剤で洗って翌日も焼くという作業を続けたところ、従来品の場合1,000枚程度が5,000枚まで行ったというから、まさに、5倍長持ち。
今後セラフィットはこのダイヤモンドセラミックコーティングが標準になります。
アルミニウム合金でムラ無く焼ける
セラフィットフライパンは、 アルミニウム合金を使用しているので、熱伝導性、蓄熱性がよく、火を付ける前から食材を入れて調理するコールドスタートが可能です。ムラなく食材全体に加熱でき、調理中の温度低下を防ぎ、予熱でふっくら仕上がります。
またセラミックの遠赤外線効果で芯までおいしく火が通り、少しの油で調理ができるんですね。
取っ手がとれてオーブン調理可能
取っ手が着脱式なので、オーブンに入れられます。耐熱温度は200℃。テーブルにそのまま出せるし、しまうときは重ねて収納できます。
すべてのコンロに対応
IH、ガス、電気、ハロゲンなどコンロに対応していて、オーブン（200℃まで）にも入れられます。電子レンジは不可です。
食器洗浄機には入れられますが、その後は油通しをしたほうがいいようです。
ほかに、PFOA/PTFEフリー、有害物質が出ないという特長も持ち合わせています。
スポンサーリンク
プレミアのセット内容
今回いただいたプレミアのセット内容は次の通りです。
- 28cmフライパンとガラスの蓋……1
- 24cmフライパンとガラスの蓋……1
- 28cm/24cm兼用の取っ手……１
- 20cmフライパン……1
- 20cm用の取っ手……1
- 重ね収納用の黄色いマット……2
- 保証書付き取扱説明書＆スタートガイド……１
細かく見ていきましょう。
フライパンには、目玉焼きシールが貼ってあります。これには「セラフィットは予熱不要。強火NG！ 弱火〜中火でご使用ください」という注意書き。シールをはがさないと使えないので、強い呼びかけですね。
取っ手の部分は黒い保護キャップがしてあります。
キャップを取ると、フライパンの取り付け部はこんな具合。金具に出っ張りがあってひっかけるようになっていますね。
取っ手を付けます。
取っ手の白いロックを引きながら、フライパンの取り付け部に差し込みます。
指を離すとロックが戻り、取っ手が固定されます。かっちり固定というより、遊びがあるのか接続部がごくわずかに動きます。が、外れそうな感じはなく構造上これでいいようです。
取っ手の裏側は、浅めの丸いくぼみが並んでいて持ちやすくなっています。
握り具合も手触りもいいですね。
裏側です。20cm、24cmフライパンの場合は、底の厚みが4.3mm。28cmフライパンでも4mmあります。これだけあれば、じんわりと均等に熱が伝わりますよね。
ガラスのふたは持ちやすく、強化ガラス面には、空気穴が空いています。
フライパンを積み重ねて収納できる保管用の黄色いマットが付いています。
黄色い花びら形のマットは2枚。不織布のような素材です。
そして、保証書付きの取扱説明書とスタートガイド。これを読んでから使い始めないといけませんね。セラミックフライパンだからこその使い方を知って、さあ、お料理です。
使い初めの戸惑いと使い方
初めてフライパンを使う場合は、軽く洗剤であらって水を拭き取り、うすく油をひいてから使うといいそうですよ。他のフライパンでも、最初はそうしますよね。
そうやって使い始めたものの「あれれ？」ということがありました。「取っ手兼用」と「重さ」と「火力」です。慣れれば問題ないことも最初は戸惑うもので、忘れないうちに書いておきますね。併せて使い方のポイントも。
セット内容にあれれ？
いただいたプレミアのセット内容の場合、28cmと24cmのフライパンには、取っ手が1つしかなく兼用でした。なので同時に使う場合、付け替えがちょっと面倒なんですよね。段取りを考えて使えばいいのですが…。
あと、20cmのフライパンには専用のガラスの蓋がありません。蒸らしたいときなど他の蓋を使いましたが、やっぱり専用のガラス蓋があるといいな〜なんて。
今後セット内容は変わってくるかもしれないし、単品で買えたりするかもしれませんが、そのあたりの融通がきくといいですよね。
（とはいえ、実は取っ手がとれるティファール鍋を長年使っていまして、鍋3個に取っ手1個なんですよ。それでも不便なく使っているということは、やっぱり「慣れ」でしょうか）
けっこう重いぞ！
ふだん使っているテフロン加工のフライパンと比べて少し重く感じたので、フライパン本体の重さを計ってみると
- 20cm……516g
- 24cm……691g
- 28cm……928g
それに取っ手（111g/130g）やガラスの蓋（569g/747g）をつけると、さらに重くなりますね。20cm、24cmはいいのですが、28cmになると2キロ近くになり、片手で持って揺するというのは、ちょっとしんどい。そういう使い方をしなければいいのですが、最初は「おっと重いぞ！」と思いました。
（とはいえ、実は重い重いストウブ鍋を長年愛用していまして、重さも美味しさを作る機能だと思ってるくらいなので同じ事。これまた「慣れ」でしょうね）
使い方のポイント
「慣れ」の問題でいえば、「急冷＆強火は厳禁」というルールもそうです。つい強火にしてしまったり、使ったあとすぐにフライパンを水で洗いたくなったり…。
セラミックフライパンの特性を知っていれば当たり前なんですが、最初は使い方に気をつかいますね。
ちなみに使い方のポイントは
１）火加減は弱火〜中火
セラフィットは熱伝導率がいいので、弱火で充分なんですね。強火にするとコーティングの劣化の原因になるので注意です。空焚きもNG。
２）調理器具はシリコンや木製
金属製のへらやフォークなどはコーティングを傷つけてしまうので、シリコンや木製を使用することが大事です。
３）調理後の急冷はNG
調理後の汚れはキッチンペーパーで拭き取るか、フライパンを冷ましてから洗うこと。料理をお皿に移し、そのまま水道の冷たい水をフライパンにかけてジュッ！となるような洗い方はダメなんですね。コーティングを傷めます。さらに洗うときは柔らかいスポンジで。
これらの注意点はフッ素加工（テフロン加工）でも同じなのですが、今までさほど気をつけてなかったので肩に力が入ってしまいました。慣れれば大丈夫ですよ。
スポンサーリンク
気に入っている理由
セラフィットが気に入っている点も挙げておきましょう。
- オイルが少なめでも調理できるのでヘルシー
- オーブン調理ができる
- 取っ手を取り外して重ねて収納できる
もそうなのですが、わたしにとって魅力的だったのは「ほんとにスベ〜ル」「表面が白いので料理が美味しそうに見える」「汚れが落ちやすい」の3点です。
ほんとにスベ〜ル
一番感激したのは、ほんとにフライパンの表面をする〜っと滑ること。目玉焼きも油なしで焼けましたし、オープンオムレツもするりとお皿に上に乗りました。気持がいいくらいくっつかないです。
側面の形状がお皿に移しやすい角度なので、へらは添えるだけでいいんです。
でも、滑るのは使い初めだから当然ですね。どれくらいまでこの状態が続くのか楽しみです。
料理が美味しそうに見える
セラフィットはフライパンの表面が白いため、調理中から料理が美味しそうに見えて作っていて気分がいいんです。出来上がったら、取っ手をはずしてそのまま食卓に出せるのもいい。お皿もいらず、白い皿に盛りつけたような美しさで一石二鳥です。
汚れが落としやすい
セラフィットは洗いやすいのも魅力です。熱いうちは、キッチンペーパーで拭けば汚れがとれるし、水洗いする場合も、洗剤をつけたスポンジで撫でるだけ。さっと汚れが落ちて、水切れもよく、清々しいほどの洗い心地でした。
ちなみに、万が一焦げ付いてしまったら、水1リットルに重曹20gを溶かして、焦げ目が浸かるまで注ぎ、軽く沸騰させたら火を止めて2時間ほど放置。その後スポンジで拭き取ると焦げが落ちるようです。
白い表面が変色した場合は、水にお酢を少量入れて加熱するといいんですね。このような対処法もスタートガイドに載っているので安心です。
料理がしたくなるフライパン
というわけで、セラフィットは、表面がよくすべり、白くて見栄えがよく、汚れも落ちやすいので、料理を作る意欲が増して、あれこれ作ってみたくなるフライパンでした。
それにフライパンというと、焼く、炒めるがメインですが、セラミックフライパンは、茹でる、煮る、蒸す、炊くなど、じんわりと火を通す料理も得意なんですよね。
28cmフライパンは大きい分、おでん鍋やすき焼き鍋の代わりになりそうだし、ちぎりパンも焼けるかもしれません。パスタを茹でたり、煮魚にも好都合です。スペイン料理好きとしては、パエリアも作ってみなくちゃね。
そうそう、セラフィットには「セラフィット ごちそうBOOK」という専用のレシピ本があって、それにもパエリアやスペイン風オムレツが紹介されていましたよ。
今はまだ新品でツルツルのセラフィットですが、いずれくっつきやすくなる日が来るのでしょうか。時々は表面にオイルをぬって油通しをしながら、長く使っていきたいです。
（商品提供：ショップジャパン）
【関連レポート】
スポンサーリンク
セラフィットシリーズ
セラフィットはドイツ生まれのセラミックフライパン。日本国内では、ショップジャパン公式オンラインショップのほか、店頭販売もしています。
オンラインショップと店頭販売ではそれぞれ限定ものがあり、扱っているセラフィットフライパンのセット内容や色・仕様が違うことがあります。
セラフィットフライパンのシリーズ変遷
■セラフィット……表面はセラミックコーティング。外側はゴールド色。取っ手をネジで固定して使うタイプ。
■セラフィット デラックス……表面はセラミックコーティング。外側はゴールド色。取っ手が着脱式になり、オーブン可能、積み重ねて収納できる。
■セラフィット フュージョン……表面はダブルセラミックコーティング。外側はエメラルド色。取っ手は着脱式で、オーブン可能、積み重ねて収納できる。セラフィットよりも深さが増し容量がアップ。
■セラフィット ライト（店頭販売のみ）……表面はダイヤモンドセラミックコーティング。外側はパステルカラー5色。単品で軽量化がはかられ、取っ手は固定。サイズは24cmと26cmがある。
■セラフィット プレミア……表面はダイヤモンドセラミックコーティング。外側はゴールド色。取っ手は着脱式で、オーブン可能、積み重ねて収納できる。
こうして並べると、ひとくちに「セラフィット」といっても、少しずつ改良されているのがわかりますね。どのセラフィットフライパンを使っているかでも感想は違ってきそうです。
