セニョーラ・あ〜の気ままな食卓

「地球街道」番組視聴メモ

テレビ番組の中で、スペイン料理に関する部分をメインに記録しています。

■番組データ

タイトル・放送局:「地球街道 スペイン縦断 銀の道を走る」(テレビ東京)

放送日・時間:2009年2月7日、14日(土)22:30~23:00

ジャンル:紀行

スペイン料理出現度:30%

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近藤正臣さん「銀の道」を行く!

番組内容

案内人が自ら運転して旅する番組。スペイン「銀の道」を俳優の近藤正臣さんが、ヒホンからセビージャまで、およそ820Kmをドライブしました。

前編・後編と2週にわたり放送。
前編は、カンタブリア海に面したヒホンから、小さな村プエニョへ。ここでは、オレオと呼ばれる高床式の倉庫を見て、木靴(マドレーニャ)を発見。レオンで、その木靴を購入します。途中、国境の橋に出くわすと、迷わずポルトガルの村セグラへ。村のオヤジたちと並んで夕陽を眺めます。

後編は、「銀の道」旧街道沿いの古代ローマ時代の道しるべ「ミリアリオ」を見て、カセレスでチーズ工房へ。夜は町を散策。メリダのローマ劇場を訪れた後、モネステリオでイベリコ豚のハモン「ベジョータ」を堪能。最後はセビージャのバルでフラメンコ。

スペイン料理メモ

前編のヒホンでは、バルに入り、名物といわれているウニ(オリシオ)をオーダー。ゆでたウニが出てきました。やっぱり生じゃないんですね。大鍋にどっさりと殻付きウニを入れ、海水でゆでたものです。1人前(10個ほど)9ユーロ。「生で食べたらうまいのにねえ」と近藤さん。いずれ「生」で出すバルも出てくるでしょうか。
レオンでは、プラサ・マヨール市場に立ち寄り、焼き栗を購入。

後編では、カサレス郊外のトルタ・デル・カサールを作っていいるチーズ工房「ラ・ハリージャ」へ。工房へ入ろうとドアを開けた近藤さんが、一旦ドアをしめ、「何のにおい?」と顔をしかめます。相当強烈な匂いだったんでしょうね。世界一おいしいチーズと工房の人は言っていましたが。

トルタ・デル・カサールは羊乳で、乾燥させた朝鮮アザミの花から作った天然の凝固剤を使います。工房では、発酵させてヨーグルト状になった羊乳をガーゼに包み、直径15cmぐらいの円筒状の型に手作業で詰めていました。これを2カ月ほど熟成させて出来上がりです。

外側は黄土色でしっかり固まっているのですが、中はねっとりとしたクリーム状です。上部をナイフで蓋のように切り取って、中身をすくいパンにのせて食べると・・・「濃いですね。口に入ってしまえば美味しい」。チーズ嫌いの近藤さんも、なんとか食べられたようです。どんな味なんでしょう。

次はハモン・イベリコ。モネステリオでは、樫の木林(デエサ)に、イベリコ豚が放し飼いにされています。黒豚の群れの中に、近藤さんも入っていき、豚が食べているドングリをひろって食べてみます。「子どもの頃食った椎の実と同じ味がする」。生で食べてもおいしいんですねえ。そういえば、現地の人も昔はふつうに食べていたようですが。

町の「レストランテ・マジョルカ」でいよいよハモン・イベリコ・ベジョータを食します。生ハム切りコンテストで優勝したというデメトリオ・カルデロン・バラガンさんがカッティング。花びらのようにお皿に盛りつけた様は、まるでふぐの薄造りのよう。1人前14.5ユーロ。

これは表情からして、とってもおいしそう。チーズのときとは全然違います。「赤身の塩気と脂の甘みが上手に合わさって、香りがつ~んと」などと言いながらも、このおいしさは見てる人にはわからないだろうと、怒りだす始末。なんで?(笑) 表現できないもどかしさからでしょうか。

セビージャに着いた近藤さん「スペインの夕陽は大きいです。空は真っ青です。食い物うまいです」。

感想

雑誌「Bravi(ブラーヴィ)2008年秋号」の銀の道特集は、興味深く読んだのですが、それに載っていたトルタ・デル・カサールがどんなものなのかずっと気になっていました。それが今回、どうやって作り、どうやって食べるのかがわかって感激です。味の具合も、近藤さんのリアクションで想像できたし。独特の味わいでチーズ好きならたまらないそう。わたしはどうかなあ、食べてみたいなあ。

この番組は、出演者の言葉とナレーションの中村雅俊さんの言葉がうまくつながって、見ていてとっても心地いいですね。ドライブしてる気分にもなるし。

銀の道を南下するに従って風景が変わり、食べ物が変わって、見応えがありました。大満足です。 ありがとう。

(2009.02)

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