生ハム入りソパ・デ・アホ
生ハム入りにんにくスープ
ソパ・デ・アホ。スペイン語でアホ(ajo)はにんにく、ソパ(sopa)はスープ。にんにくのスープです。正確には、生ハム(jamon)と卵(huevo)を入れた「sopa de ajo con jamón y huevo」。
もともとスープの語源には「汁物に浸して食べるパン切れ」という意味があり、14世紀ごろからパン入りのブイヨンを指すようになったと言われています。その起源をたどるような一品です。
材料
【2人分】
- にんにく……3片
- オリーブオイル……大さじ2
- バゲットパン……1切れ(20g)
- 生ハム(またはベーコン)……20g
- 水……2カップ
- コンソメ顆粒……小さじ1強
- パプリカパウダー……小さじ1
- たまご……1個
- 塩、こしょう……少々
- パセリ……1枝
作り方
- にんにくは薄切り、パンは1〜2cm角に切り、生ハムは一口大にちぎっておく。
- 鍋にオリーブオイルを入れ、にんにくを軽く炒める。
- パンと生ハムを加えて炒め、パプリカパウダーをふり入れる。
- 水を加えて一煮立ちしたら、コンソメ顆粒、塩・こしょうで味をととのえる。
- 溶き卵を流し入れたら火を止め、全体を大きくかき混ぜて、余熱で卵に火を通す。お好みでパセリを散らす。
ポイント&ヒント
ソパ・デ・アホには、いろいろな作り方がありますが、これは生ハムをだしにして、かたくなったパンで作る本格バージョンです。
生ハム
本来は生ハムの骨やハムの切れ端でブイヨンをとって作ります。おつまみ用の生ハムはもったいないので、ベーコンやハム、ソーセージなどで代用してもいいですし、最後に生ハムをトッピングするだけでもかまいません。
にんにく
にんにくの芯である芽は焦げやすいので、取り除いてから炒めます。にんにくは少し色づく程度に。焦げると苦みが出てしまいます。にんにくが好きな方は半分に切ったくらいの大きさで多めにいれ、逆に苦手な方は、量を減らしたり、みじん切りで作るといいでしょう。
パン
バゲットパンがなければ、食パンでも大丈夫です。炒めてスープで煮るとお麩のようにふわふわになります。お麩で作っても和風な感じでおいしく出来ます。パプリカ
スペインのパプリカ(ピメントン)の種類は多く、甘いのから辛いのまでいろいろです。「ソパ・デ・アホ」には、燻製香のある辛いスモークパプリカ(ピカンテ)を加えるとぴりっとした旨みが増します。なければ、通常のパプリカ(ドゥルセ)に辛みのあるチリパウダーなどを少し足すといいでしょう。
アレンジ
トマトを加えたり、チリソースでピリッとさせたり、卵をまるまる1個落としたり、とろけるチーズをのせたり…。これをベースにいろいろとアレンジが出来ます。