みをつくし料理帖の「梅土佐豆腐」
2016年9月27日
更新 2010年11月公開
本を読んでいて美味しそうな料理の描写に出合うと、自分でも作ってみたく(もとい、食べてみたく)なるもので。「みをつくし料理帖シリーズ」(高田郁)は、その最たるもので。
2作目の「花散らしの雨」では「忍び瓜」を作りましたが、3作目の「想い雲」では「梅土佐豆腐」とやらに挑戦してみました。
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鰹節をまぶした梅干し入り揚げ豆腐
一瞬「梅土佐豆腐」ってなんだろうと、ピンとこなかったのですが、作り方を見て「なるほど」でした。豆腐の中に梅肉を忍ばせ、土佐(鰹節)をまぶして揚げたものだったのです。
土用の丑の日、鰻はなくても「う」の付いた料理で楽しませようという粋な計らいから生まれた「梅土佐豆腐」。「卯の花和え」「瓜の葛ひき」「埋め飯」と並べて、見事に「う」づくしです。
作中では旨すぎる時に決まって言う店主の台詞「こいつぁいけねぇ」が出るのですが、わたしの場合はストレートに「これはいい!」ですね。
鰹節をまぶしてあげるので、淡泊なお豆腐にコクと旨みが加わり、梅肉の酸味でさっぱりといただけます。お醤油をちょっとたらしてどうぞ。
「梅土佐豆腐」レシピ
【材料】2人分
- 豆腐……半丁
- 梅干し……1個
- みりん……小さじ1
- 薄力粉……大さじ2ほど
- 卵白……1/2個分
- かつおぶし……1パック(5g)
- 揚げ油……適量
【作り方】
- 豆腐はキッチンペーパーに包んで重しをして、水気をぬいておく。
- 梅干しは種をとって、みりんで伸ばし練っておく。
- 豆腐を4等分にして、側面から切り込みをいれ、梅肉を詰める。
- 薄力粉、卵白、かつおぶしの順にまぶして、油で揚げる。
この梅土佐豆腐は気にいって、その後何度も使っています。切り目をいれて梅肉を挟みこむこともあれば、サンドイッチ状態にすることもあります。そうすると半分に切ったときの断面が美しいのです。ただ、卵白を付けるときにずれないようにしなければいけませんが…。
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