セニョーラ・あ〜の気ままな食卓

渋谷「アバスク(ABASQUE)」

2019年9月25日 更新 2011年12月公開

若鶏の煮込み

いや~、とろけるような若鶏の煮込みでした。注目の料理は「若鶏の軽い煮込み フェットチーネ添え」です。

六本木通り渋谷二丁目交差点角にある「アバスク(ABASQUE)」はバスク料理のレストランです。正式には「ABASQUE Itsas eta Mendi」でしょうか。

夜はお高めのレストランでも、ランチならカジュアルに楽しめますね。2011年当時のふるーいレポートですみません。以下ご参考までに…。

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2011年の平日ランチ

店の外観

「アバスク」は店名が示すとおりバスク料理のレストラン。

バスクは、スペインとフランスにまたがる地域で、わたしとしては、スペイン・バスクのほうに気持ちがいくのですが、こちらはフランス側バスクを意識したレストランのよう。

というか、独自の文化を持っているので、国境を隔てて考えること自体がナンセンス?

入り口のドアには、フレンチ・バスクの特産品であるエスペレットの唐辛子(ピマン)がぶら下がり、その傍らにはワインの空き瓶。

店の外観

その空き瓶のラベルをよーく見ると、シャンパーニュの「エグリ・ウーリエ(EGLY OURIET)」、フランスの赤「OMENALDI」、スペインの赤「ベガシシリア ウニコ」、バスクのリキュール「イザラ(IZARRA)」。なるほど魅力的なピックアップです。ちらっとこだわりも感じられますね。

なかに入ると、やはりお酒の瓶と唐辛子。

店内

全部で18席と小さいながらも、白い壁とダークブラウンのカウンター&テーブルで、明るくすっきり清潔感のある空間が広がっていました。外からはドアが重そうに見えて、若干入りづらかったんですけどね。

テーブル

いただくのは平日ランチのセットです。

・サラダ+スープ+メイン+デザート+コーヒー(2,100円)

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2,100円のランチコース

ビールとカバ

飲み物は、生ビールとカバ。ランチならではのカジュアルな価格です。

このカバはどこかで飲んだことがあるな~と記憶をたどったら、そうでした、神戸のエルラコーデンタケウチでいただいていたのでした。セレクト嗜好が同じですね。

ワインはフランスとスペインを中心に、赤・白80種類ほどあるそう。

前菜

まず、サラダプレートがやってきました。サラダというよりは、前菜盛り合わせっぽいですね。ニンジンサラダ、ハム、ラタトゥイユ、レバーペースト、グリーンサラダ、グリーンオリーブ。

グリーンサラダには、クルミかな? なにかナッツ系が入っていて、いいアクセントになっていました。

パン

レバーペースト(ムース?)を自家製パンにつけていただきます。へんな癖がなくてマイルドでとってもおいしい。グリーンオリーブもヒット。あと2~3個は欲しかったですね。

コーンスープ

コーンスープ。濃厚でした。

そしてメイン。3種類(パエリア、仔羊の肩ロースのソテー、若鶏の煮込み)
から選べたので、ひとりは「仔羊肩ロースのソテー ローズマリー風味 じゃがいものサラダ添え」に。

羊肉のロースト

これ一口いただいたのですが、羊の臭みがかなり抑えられていて、火入れの妙なのか肉がやわらかで、苦手なわたしでも食べられました。素晴らしいな~、仔羊でこの美味しさは初めてかもしれません。

あとのふたりは「若鶏の軽い煮込み フェットチーネ添え」。

若鶏の煮込み

若鶏をフォークで

この鶏肉がまたやわらかくて、フォークだけでほろっと肉が崩れるほど。若鶏を別途スープで煮て、最後にソースとからめているそうです。

メインはどちらもボリュームがあって食べ応え十分。雑味がなくてプロならではの仕上げにうっとりしながらいただきました。欲を言えば、パンがもっとほしかったな。かわいい丸パン1個だったので。

アラカルトで単品タパス(生ハム、鱈のコロッケ、キッシュ)も追加できたのですが、充実したメインのせいで完全に忘れていました。ああ、残念。

デザートはクリームブリュレ。

クレームブリュレ

クレームブリュレをスプーンですくう

上の飴状のカラメルとクリーミーなカスタードが、ほどよく甘さを加減しあっていい感じ。

カフェオレ

最後の飲み物はカフェオレ、レギュラー、エスプレッソとそれぞれ注文。わたしはカフェオレにしたのですが、これまた素晴らしくて、心の中で「あたりだ、わたし好みだ」とガッツポーズでした。

コーヒー

というわけで、かなり満足度の高いランチではあったのですが、バスク豚を使ったお料理や、本格的バスク料理となると、休日ブランチかディナーがおすすめのよう。

ホールサービスも過不足なく、アットホームな雰囲気で、あれこれ素朴な質問にも親切に答えてくださいました。

最近はイタリアンかフレンチかスパニッシュかよくわからない創作居酒屋のようなダイニング系が多いけれど、コンセプトのはっきりした情熱が感じられるお店はやはりいいですね。ごちそうさまでした。

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お料理メモ

「若鶏の軽い煮込み フェットチーネ添え」から思い浮かんだのが、クリームパスタソースで再現できるかも…?ということ。若鶏は別にコンソメスープで淡泊な味わいに柔らかく煮ておく。フェットチーネをゆでておく。若鶏とフェットチーネをクリームパスタソースで和える。すると、あの一皿に近いモノができるのではないか…と。覚えてたらいつかやってみましょ。

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