セニョーラ・あ〜の気ままな食卓

チーズフェスタに行ってきた!

2016年9月9日 更新 2010年11月公開

チーズ入りオープンオムレツ

これ、チーズフェスタ2010のガリシアチーズ紹介で実演されたオープンオムレツです。パンとチーズが入ってボリュームたっぷり。トマトとピーマンで彩りもきれいですね。

毎年、11月11日のチーズの日に合わせて開催されているチーズフェスタ。2010年は東京・ベルサール原宿で開催されました。

以下、2010年のチーズフェスタのレポートです。ずいぶんと前のレポートですが、ご参考までに。

ガリシアチーズの実演と試食

11月12日午後14時から「スペイン・ガリシアのチーズ紹介」セミナーがあるというので、それを目指して出かけました。チーズフェスタ自体はもう19回目なのですが、わたしは初めての参加です。

会場のベルサール原宿に到着したのは13時50分ごろ。受付でチーズフェスタの小冊子と試食券(無料)をいただいて、にんまりするも会場は人がいっぱいです。

チーズフェスタのチケット

目当てのスペイン・ガリシア州経済開発公社によるスペインチーズ紹介コーナーもすでに席は埋まり、立ち見ならOKという状況でした。

同時間帯には、メインステージでマロンさんによる「チーズでおいしい夕ごはん」も開催されるというのに、えらい人気です。

しかし、やはり狭い。もうね、人がひとりやっとこさ通れる程度の通路というか隙間しかないのです。ここをスタッフの方たちは「すみませ~ん!」といいながら元気よくすり抜けていきます。案内されたのはカウンター席。

チーズフェスタのイベントブース

時間になって登場したのは、スペイン料理研究家のおおつきちひろさん。わたしがスペイン料理にのめり込むきっかけとなったレシピ本「タパス―みんなでつまむスペインの喜び」や「スペイン 熱い食卓」などの著者で、レストラン「サン イシドロ」のオーナーシェフでもあるんです。

うわ~、来てよかった。

今回は、スペイン・ガリシア州のチーズの紹介ということで、「テティージャ」「アルスア・ウジョア」「サン・シモン」と「セブレイロ」(現物なし)の4種類が紹介されました。いずれも保護原産地呼称(DOP)の牛乳製チーズです。

スペインチーズ展示

「テティージャ」(写真・左)は円錐形。ガリシアの中で最も有名で、口当たりの良いミルキーなチーズ。

「アルスア・ウジョア」(写真・中央)は、伝統的にガリシアチーズといえばこのチーズのこと。

「サンシモン」(写真・右)は、テティージャよりもとんがった円錐形で樺の薪でスモークされたチーズ。

この中から「アルスア・ウジョア」を使った簡単なタパス4品が紹介されました。

チーズのピンチョス

▲ピンチョス

ボロニアソーセージとチーズ、黒オリーブを楊枝で刺し、パセリをふる。

パンタパス

▲パンタパス

パンの上に、トマト、チーズ、アンチョビ、緑と赤のピーマンを飾り、オーブントースターでチーズがとろけるまで焼く。(四角く切ったときに出る端っこチーズを利用したもの)

チーズのオイル漬け

▲チーズのオイル漬け

チーズを角切りにして、オリーブオイル(90ml)、ワインビネガー(15ml)、黒粒こしょう(小さじ1)、にんにく(1片)、タイム(3枝)の液に2~3日漬け込む。

そして冒頭写真のパンとチーズのオープンオムレツ。卵を溶きほぐし軽く塩味をつけたら、油をひいたフライパンに流し入れ、緑・赤ピーマン、プチトマト、バケットパン、チーズを上からバランス良く飾り、チーズが溶けるまで焼く。

これらをおおつきちひろさんが実演しながら、軽妙なトークで次々に紹介してくれるのです。パワフルで機転がきいて楽しくてステキな方。時々笑いもとりながら、ポイントはきっちり教えてくれて、あっという間の30分でした。

ここでは、最初のピンチョスが試食できました。

アルスア・ウジョアはむっちりしていて、クリーミーでありながら、ハードチーズのようなコクがあって、食べたときはそんなに個性があるようには感じないのだけれど、他のチーズと食べ比べると、その濃さや違いがわかる魅力的な味でした。

そのままでもおいしいし、料理にも色々使えるし、買って帰らなきゃ。

と思っていたのに、ここで紹介されたガリシアチーズは、会場では販売されていませんでした。残念。すごーく残念。

各国チーズの試食とチーズ料理の実演

無事、ガリシアチーズの紹介が見られたので、その後は各国チーズを試食してまわることにしました。

無料試食券は4枚綴りになっていて、A~Dブースごと1品ずつ試食できるようになっています。時間帯によって、試食できるチーズは違うのですが、わたしが食べたのは次のとおり。

各国のチーズ

【Aブース】(アイルランド、オーストリア、ギリシャ、ニュージーランド、フランス)

フランスの「チャームドフランスブリー」。白カビタイプでクリーミー、カマンベールチーズをしっかりさせたような食感。口の中でとろけて、穏やかなコクのある味わい。

【Bブース】(イギリス、オランダ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー)

イギリスの「ホワイトスチルトンマンゴー&ジンジャー」。マンゴーのピールが入ったセミハードタイプで、甘くさわやかな味わい。濃厚なフルーツチーズケーキといった感じ。

【Cブース】(アメリカ、イタリア、オーストラリア、スイス、スペイン、ポーランド)

イタリアの「ゴルゴンゾーラ」。お馴染みの青カビチーズ。大好き。

【Dブース】(日本)

クラフトフーズジャパンのフィラデルフィアクリームチーズ6Pブラックペッパー。クリームチーズに黒こしょうが入ったもの。

と、一口ずつではありますが試食ができました。途中、ワインが欲しくなって、ドリンクコーナーで、チリワイン(300円)を1杯。

それにしても、販売ブースに置いてあったスペインチーズは、マンチェゴとイベリコキューブだけ。少な~い。スペイン独自のチーズはいっぱいあるのになぁ。大手流通にのってないからかなぁ。

チーズフェスタ会場

と、スペインチーズに関しては少々不満ながらも、他国や国産のチーズは充実していたので、各ブースでチーズを試食した後は、スモークチーズを使ったチーズケーキの実演を見て、各種チーズ資料をいただき、会場を後にしました。なんだかんだで2時間くらいはいたでしょうか。

ああ、楽しかった! おいしかった! ごちそうさまでした。

メインステージやセミナースペースではギター演奏があったり、料理の実演があったり、1日中ずっとイベント続き。チーズはもちろんチーズナイフなどの道具や本も販売されていて、相談コーナーまであるチーズフェスタ。試食も嬉しかったなあ。

こんなに充実しまくりのイベントが無料だなんて…。機会があればまたぜひ。

関連リンク

スペインチーズ購入レポート

■イベント情報

「チーズフェスタ」サイト

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