セニョーラ・あ〜の気ままな食卓

東京・御徒町 ワインバル「八十郎」

更新 2014年4月公開

店外観

東京・御徒町にあるワインバル「八十郎(ハチジュウロウ)」。店内は狭くて窮屈なのだけど、ワインもタパスもおいしくてしかも安価。活気があって、さくっと飲むのに好都合なお店でした。注目の料理は「ゴルゴンゾーラのポテサラ」です。

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狭いけど落ち着く。ワインが安い!

店内

この「八十郎」。かねてより気になっていたのですが、お店の外から見る限り、いつも混んでいて立ち飲みっぽい雰囲気。立ち飲みはいやだなあと、敬遠していたのですが、入ってみると違いました。混んでいたけど、ちゃんと椅子はありました。

しかし、やはり狭い。もうね、人がひとりやっとこさ通れる程度の通路というか隙間しかないのです。ここをスタッフの方たちは「すみませ~ん!」といいながら元気よくすり抜けていきます。案内されたのはカウンター席。

タパス

椅子に座ったが最後、動くことが出来ないほどのぎゅうぎゅう詰め。でも、その狭さが不思議と落ち着くんですね。目の前にはスペインバルのごとく料理のショーケースが並び、カウンターの下には、バッグなどが入れられる台があり、足下には荷物入れのバスケット。機能的です。

カバ

メニューを見ると、安いね~、ワインがグラスで490円、ボトルで2,580円から(外税)。しかも、ボトルで飲みきれなければ、お持ち帰りができるというのですから、嬉しいじゃないですか。

まずは、グラスでカバをいただきました。マルケス チベ ブリェット 580円(2014年価格)。辛口ですっきり。好みの味です。

カウンターの上の棚

見上げれば、ワイン瓶がずらり。ワインに詳しい友人が嬉しそうに「あ~、気になっていたワインが置いてある!」。手頃な価格帯のいいワインを揃えているのでしょうね。

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ひと工夫されたつまみ、ダイナミックな量。

つきだし

突き出しで出てきたのが、このオリーブ。ただのオリーブじゃなくて、ドライトマトとアンチョビかなんかで、軽くマリネされているんです。ひと手間かけて、オリーブの美味しさを際立たせている感じ。うまいな~。突き出しがこのレベルなら、ほかも期待できます。

キッシュロレーヌ

目の前のケースには、牛肉とマッシュルームのキッシュロレーヌ。おいしそ~。でも、その隣のポテトサラダも気になるし…と迷っていると、前菜3種の盛り合わせができるというので、それをお願いしました。

前菜盛り合わせ

それがこちら。どん! キッシュ、ポテサラ、ラタトゥイユ。それと、あれれ?もう1品、フォアグラのペーストとドライイチジクがのったバゲットもありますよ。サービスかな?

さっそく、キッシュ。おいし~。パイ生地サクサクで、牛肉とマッシュルームの濃厚な味わいがいいねえ。ラタトゥイユもバゲットもいけるけど、めちゃくちゃ気に入ったのがゴルゴンゾーラのポテサラです。

クリーム状にしたゴルゴンゾーラでポテトを和えたものだろうと、勝手に思い込んでいましたが、さにあらず。ポテサラにゴルゴンゾーラがごろごろ入っていたのです。ポテトの合間に塩気のあるブルーチーズが顔をだしていい塩梅。こりゃ、ワインに合うわ~。

生ハム盛り合わせ

と、隣に運ばれてきたお皿を見て仰天。なんじゃ、あの花びらのように並べられた生ハムは! 2人では食べ切れそうもない量ですぞ。

お隣は常連さんなんでしょう。しっかりゴルゴンゾーラのポテサラも注文していました。あと、でっかいパテ・ド・カンパーニュも。

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西、伊、仏のいいとこ取り。

サングリア

「八十郎」は、スペインバル、イタリアンバール、フレンチビストロの合体というか、いいとこ取りのようなワインバルなので、スペインのワインやタパスもあります。

サングリアがあったので飲んでみたところ、さほどスパイスは利かせてなくて甘めながらさっぱりとマイルドな味わいです。他にブランデーにフルーツを漬け込んだスプリッツアーなんかもありましたね。女子にも嬉しい配慮です。

あと、スペインらしい料理といえばコカ。 スペイン版のピザのようなものですが、何種類かあって、たこのガリシア風コカというのが面白そうだったので、注文してみました。

コカ生地の上に、タコをのせてパプリカとオリーブオイルを振りかけただけかと思ったら…トマトソースやオリーブが加えられ、しっかりピザ風になっています。タコとじゃがいもがのっかっているからガリシア風なんでしょうかね。ま、おいしければ何でもいいのだー。

ソーセージ

こちらの名物らしいのが、お店仕込みのジャンボソーセージ。マッシュポテトと粒マスタードがたっぷり添えられ、ナイフを入れると、肉汁がじゅわ~とあふれ出ます。塩気がけっこう強いのですが、ポテトと合わせてちょうどいいし、ワインやビールに合う合う。パンがあれば言うことなし。

パン

で、バゲットパン。きめが細かくHATTINGの冷凍パンを彷彿とさせる白い肌。軽く炙ってあります。私の好きなタイプです~。

かわりあげ

鶏の変わり衣揚げは、芥子の実をまぶしたものと、カダイフでしょうか細い麺で巻いたもの。この凝りように驚いたのだけど、いやいや、他のメイン料理はこんなものじゃありませんでした。フォアグラソテーとか、牛ほほ肉の可かワイン煮とか、真鯛のポワレとか。フレンチのメイン料理そのものです。

フォアグラのクレームブリュレ

最後にオーダーしたのは「鴨フォアグラのクレームブリュレ」。クレームブリュレしか目に入っておらず、デザート感覚でいたのですが、これ完全に前菜でしたね。あはは、こんな間違いも楽しいもんです。

賑やかで窮屈だけど、また行きたい。

外観

驚きは最後のお会計のときにやってきました。これだけ飲んで食べて、2人で6千円ちょい。1万円はいくと思っていたのにこのお値段は安いです。その分、席は狭いんですけどね。

混み合っていることが多いので、行く前に電話で確認するか、事前に予約をしておくと安心です。

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おうちでトライ料理

「ゴルゴンゾーラのポテサラ」はおうちでも簡単にできそうですね。ポテサラにゴルゴンゾーラチーズを豪快に入れればいいわけですから。ゴルゴンゾーラじゃなくても、とにかく1cm角ぐらいのチーズをどんと入れたポテサラにすれば、ワインにぴったりのポテサラになります。やってみましょ!

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